「AmbiLabo」のAmbiです。
日中、最高のパフォーマンスで走れても、夜うまく脳を休ませないと、次の日にはただの鉄の塊…。睡眠は、僕らにとってただの休息ではありません。
この記事では、前回の「食事術」の記事に続き、僕たちの脳を一台の「F1カー」に例えながら、最高のパフォーマンスを発揮するための戦略についてお話ししていきます。
今回のテーマは、レースで最も重要な「ピットイン」、つまり睡眠です。最高のピットインを実現するための、「就寝前の3ステップ」を、具体的なアクションプランとして解説します。
なぜ僕らの脳は「ピットイン」が苦手なのか?
そもそも、なぜ僕らの脳は、スムーズに休息モードに入れないのでしょうか?
それは、ADHDの脳が積んでいる「F1エンジン」の特性にあります。F1エンジンは、レースが終わってキーを抜いても、すぐには冷めません。日中の興奮や、頭の中を駆け巡る無数のアイデアが、夜になってもエンジンを高回転でアイドリングさせ続けます。これが「寝付けない」「考え事が止まらない」の正体です。
この熱くなったエンジンを、うまくクールダウンさせてあげること。それが、僕らじゃじゃ馬マシンのドライバーに求められる、重要な運転技術なのです。
最高のピットインを成功させる「就寝前3ステップ」
僕がリサーチと実践の末にたどり着いた、脳を確実に休息させるための、具体的な3つのステップを紹介します。
ステップ①:身体の準備(寝る90分前〜)
まずは入浴で、身体の準備を始めます。38〜40℃のぬるめのお湯に15分ほど浸かり、リラックスしながら体の芯を温めます。こうすることで、お風呂から上がった後に深部体温がスムーズに低下し、自然で強い眠気を誘発するのです。
ステップ②:環境の準備(寝る30分前〜)
次に寝室(ガレージ)の準備です。最高のメンテナンスは、最高の環境から生まれます。
- 光を『ゼロ』にする: 睡眠ホルモン「メラトニン」は、わずかな光でも分泌が減ってしまいます。遮光カーテンや、充電器のLEDにテープを貼るなどして、寝室を完全な暗闇にしましょう。
- 温度を『少しだけ』下げる: 理想的な寝室の温度は「15〜19℃」とされています。「少し肌寒いかな?」と感じる空気の中で、暖かい布団にくるまるのが、深部体温を効率よく下げるための最高の環境です。
ステップ③:思考の準備(理想は寝る2〜3時間前〜)
そして、最も重要なのが脳(エンジン)の準備です。
最低でも寝る1時間前、理想は2〜3時間前からスマホやPCをオフにし、ブルーライトを断ち切りましょう。ブルーライトは、脳に「まだ昼だぞ!」と嘘の指令を送る最悪の妨害電波。これを断ち切ることで、メラトニンの分泌を最大化し、最高の睡眠を得ることができます。
まとめ:今日、あなたがすべきたった一つのこと
最高の睡眠への第一歩は、新しいサプリや難しい習慣ではありません。ただ、寝る前の行動と、寝室の環境を見直すこと。
難しく考えず、まずは今夜、寝る前に、部屋の電気の小さな光(充電器など)を、テープで一つ隠すことから始めてみてください。それが、あなたのマシンを完璧にメンテナンスするための、最も確実な第一歩です。
【睡眠に関する重要なお願い(免責事項)】
この記事で紹介している睡眠に関する情報やライフハックは、筆者自身の経験とリサーチに基づいたものであり、全ての方に同じ効果を保証するものではありません。
慢性的な不眠や日中の強い眠気などは、睡眠障害(不眠症、睡眠時無呼吸症候群など)のサインである可能性もあります。 睡眠に関する悩みが続く場合や、ご自身の健康状態に不安がある方は、自己判断で対処せず、必ず、医師や睡眠専門医にご相談ください。
本記事の内容を実践したことによる、いかなる健康上の問題についても、当サイトは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
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