「AmbiLabo」のAmbiです。
「なんで自分は、みんなと同じように“普通”にできないんだろう?」
もしあなたがそう悩んでいるなら、この記事はあなたのためのものです。かつての僕も、自分のことをずっと「欠陥品」だと思っていました。
でも、色々な試行錯誤と分析を繰り返した結果、それは大きな間違いだと気づきました。ADHDとは、「F1カーのエンジンを積んだ、ピーキーなじゃじゃ馬マシン」。ただ、普通の乗用車とは『運転のコツ』が、少しだけ違うだけなんです。
この記事では、このユニークなマシンの「性能」と、僕が見つけ出した最高の「乗りこなし方」について、一人のドライバーとして解説していきます。
ADHDの正体:「F1エンジン」と「気まぐれな運転手」
ADHDというマシンの、基本的なスペックを理解しましょう。難しい脳科学の話は、一台の車に例えると驚くほどスッキリ理解できます。
エンジンは『F1カー仕様』(報酬系とドーパミン)
ADHDの脳が積んでいるのは、「F1カーのエンジン」です。これは脳の「報酬系(ほうしゅうけい)」と呼ばれる部分の働きが関係していて、スイッチが入った時の爆発的なパワーは凄まじいですが、普段の街乗りではすぐにエンストしがち。そして、「面白い!」「新しい!」という名の高級ガソリン(専門的にはドーパミンという神経伝達物質)しか受け付けない、ちょっと気難しいやつなんです。
運転手は『気まぐれ』(実行機能)
そして、そのモンスターエンジンを操るはずの「運転手」、つまり脳の「実行機能(じっこうきのう)」が、ちょっとそそっかしい。目的地までのルート(計画)を無視しがちで、面白い景色(新しい興味)を見つけると、すぐにそっちへハンドルを切ってしまう。搭載されているカーナビも、よく道を間違えます。
よくある「症状」は、この車の「ユニークな仕様」です
これまで「短所」だと思っていたことは、このじゃじゃ馬マシンのユニークな「スペック」として捉え直すことができます。
- 不注意→ 「脇見運転が得意」 目の前の道(やるべきこと)からすぐ目を逸らしますが、誰も気づかない面白い景色(斬新なアイデア)を見つけるのは天才的です。
- 多動性 → 「アイドリング回転数が異常に高い」 停車中もエンジンがブルブルと唸っていて静かにはできませんが、青信号になった瞬間に、誰よりも速くロケットスタートが切れるという驚異の瞬発力を持っています。
- 衝動性 → 「ブレーキより先にハンドルを切る」 危険を顧みずコーナーに突込んでスピンすることも多いですが、時々、誰も真似できない神がかり的なショートカットを見つけ出し、周りを驚かせます。
じゃあ、このじゃじゃ馬マシンをどう乗りこなすか?
ここまで読んで、「じゃあ、どうすればいいんだよ!」と思ったかもしれません。答えはシンプルです。
このF1エンジンを、無理やりファミリーカーのエンジンに載せ替える必要はありません。僕らがやるべきなのは、このマシンの特性に合った「運転技術(ライフハック)」を身につけ、「最高の燃料(食事・サプリ)」を見つけることなんです。
この「AmbiLabo」では、そのための具体的な方法を、一つずつレビュー&リサーチしていきます。例えば…
- 気まぐれな運転手をしつける「運転技術」(ADHD攻略法、人間関係の話)
- エンジンの回転を安定させる「最高の燃料」(食事やサプリの話)
- 熱くなったエンジンを、うまくクールダウンさせてあげる「ピットインの技術」(睡眠の話)
- 高すぎるエンジン性能を適切に発散させる「走行コース」(運動や生活習慣の話)…などなど
これらの具体的な「取扱説明書」は、今後の記事で詳しく解説していきます。
まとめ:じゃじゃ馬マシンは、最高の相棒(パートナー)になる
確かに、このマシンは普通の道では乗りこなしが難しいかもしれません。多くの人が当たり前にできる「安全運転」が、僕らにとっては非常に困難なこともあります。
でも、そのクセを理解し、最高のセッティングと運転技術さえ手に入れれば、他のどんな車もついてこれないような、圧倒的なスピードで人生というレースを駆け抜けることができます。
このブログが、あなたが自分のマシンの最高の「専属メカニック兼ドライバー」になるための、手助けになれば嬉しいです。
【この記事を読む上での重要なお願い(免責事項)】
この記事で解説しているADHDの特性や、その活かし方に関する考察は、筆者自身の経験とリサーチに基づいたものであり、特定の生き方やキャリアを推奨するものではありません。
ADHDの特性の現れ方や、最適な環境は、一人ひとり全く異なります。この記事は、ご自身の特性を理解し、可能性を探るための一つの「視点」としてご活用ください。
また、この記事は医学的な診断や治療に代わるものではありません。ADHDの診断や治療、あるいは仕事や人間関係における深刻な悩みについては、必ず医師やカウンセラーなどの専門家にご相談ください。
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