【HSP攻略】人は好きなのに、人酔いする。「HSE(外向型HSP)」の孤独と疲れを癒やす3つの生存戦略

抽象的な人々の群れ HSP攻略

どうも、AmbiLaboのAmbiです。

ここまでの記事で、内向的な「普通のHSP」と、刺激を求める「HSS型HSP」について解説してきました。

今回は、全HSPの中で最も誤解されやすく、そして最も「隠れ疲労」を抱えやすいタイプ、 「③HSE(外向的 × 刺激を求めない)」 について深掘りします。

「自分がどのタイプか知りたい!」という方は、まずこちらの[HSPの4タイプ診断記事]をチェックして、自分の特性を確認してみてくださいね。

「明るくて社交的だから、繊細そうに見えないと言われる」 「飲み会は楽しいのに、帰宅するとスイッチが切れたように動けなくなる」 「一人は寂しい。でも、大人数はしんどい」

もしそう感じているなら、あなたは「HSE(外向型HSP)」である可能性が高いです。 実は、HSP提唱者のエレイン・アーロン博士の研究によると、HSP全体の約30%はこの「外向型」であることが分かっています。

外向的(人がエネルギー源)なのに、HSP(刺激に弱い)。 この非常に繊細なバランスの上で生きている人たちのための生存戦略をまとめました。


【Labo】HSEの正体は「パスワード設定のないWi-Fiルーター」

HSEを一言で表すなら、こうなります。

「人との繋がり(通信)で充電されるが、接続数が多すぎるとオーバーヒートする高性能ルーター」

HSEの特性を「Wi-Fiルーター」に例えると分かりやすいです。

  • 役割: みんなを繋ぎ、場を温めるのが好き(外向性)。
  • 特性: 通信(交流)していないと、電源が入っていないのと同じで寂しくなる。
  • 弱点: 「誰でも接続OK」の状態にしているため、他人の感情やノイズが流れ込みすぎて、すぐに本体が熱を持ってダウンする。

なぜこんなに疲れるのか?

内向型HSPは「一人の時間」で充電します。しかし、HSEは専門家のジャクリーヌ・ストリックランド氏が指摘するように「人と関わることで充電する」という特性を持っています。ここが最大の悩みどころです。

「疲れたから一人になりたい」と思って引きこもると、今度は「孤独」でエネルギー切れを起こす。かといって外に出ると、刺激過多でダウンする。 この「充電場所(人混み)が、同時にダメージを受ける場所でもある」という矛盾が、HSEを苦しめる正体です。


HSEのための「3つの生存戦略」

このジレンマを解消するには、人と関わるのをやめるのではなく、「接続する相手と環境を選ぶ」ことが重要です。

1. 「誰でもウェルカム」をやめてパスワードをかける

HSEの人はサービス精神が旺盛で、誰に対しても「いい顔」をしてしまいがち。でも、全員の相手をしていてはあなたの容量がパンクします。

【具体的なアクション】

  • 「充電できる相手」を3人決める: 「この人と会った後は、疲れよりも元気が増えている」と思える人を3人だけリストアップします。疲れた時に連絡するのは、不特定多数のSNSや飲み会ではなく、この「安全な3人」だけに限定します。
  • 「聞き役」を断る勇気を持つ: 愚痴やネガティブな話ばかりする人の相手は、HSEにとって「充電」ではなく「放電」です。「ごめん、今ちょっと余裕なくて」と、あえて距離を置く(接続を切る)ことも自分を守る立派な戦略です。

2. 「大人数」のノイズを避けて、「1対1」で深く繋がる

HSEの充電に必要なのは「ワイワイ騒ぐ刺激」ではなく、「心が通じ合う安心感」です。大人数の場は「電波干渉」が起きて逆に疲れてしまいます。

【具体的なアクション】

  • 「1対1」か「1対2」に限定する: 4人以上の会話になると、HSEは全員に気配りをしてしまい、脳がフル回転して疲れてしまいます。充電目的なら、相手の表情や言葉をじっくり味わえる「サシ(1対1)」を選びましょう。
  • 静かな場所(個室・カフェ)を選ぶ: 居酒屋のようなガヤガヤした場所は、雑音をカットするために余計なエネルギーを使います。静かなカフェや個室など、「話し声」だけに集中できる場所で会うだけで、疲れは激減します。

3. 「協力プレイ」ができる環境に身を置く

HSEは、一人で黙々と作業するよりも、チームで何かを成し遂げる時に輝きます。ただし、競争や足の引っ張り合いがある環境はNGです。

【具体的なアクション】

  • 「ありがとう」が循環する場所を探す: ボランティア、趣味のサークル、信頼できるチームなど、「競争」ではなく「協力・感謝」がベースにあるコミュニティに所属します。そこはHSEにとって、最高の急速充電スポットになります。

【Ambi】「チームの心臓」。HSEだけの3つの特殊能力

HSEは、組織やグループにおいて、実は最も重要な役割を担える才能を持っています。あなたは、冷たい組織に血を通わせる「心臓」のような存在です。

1. 組織を内側から温める「安心感の提供者」

あなたの最大の才能は、そこにいるだけで「周りの人が安心する」という空気を作れることです。 外向的な明るさと、HSPの細やかな気配りを両持しているあなたは、誰かが落ち込んでいればすぐに気づき、誰かが疎外されていれば輪に入れます。 強いチームに必要な「心理的安全性(何を言っても大丈夫な空気)」を、あなたは天然で作り出せるリーダーの素質があります。

2. 異なるタイプを繋ぐ「通訳者」

あなたは、ガンガン行きたい「非HSP」の気持ちも、静かにしていたい「内向型HSP」の気持ちも、両方理解できます。 この「両方の言葉がわかる感性」は、チーム内の対立を防ぎ、お互いの良さを引き出す「通訳」として機能します。あなたがいることで、バラバラなメンバーが一つにまとまることができます。

3. 人に寄り添い「一緒に進むリーダーシップ」

「俺についてこい!」というトップダウン型のリーダーではなく、「一緒にやっていこう」と横に並んで歩くリーダーシップこそが、HSEの真骨頂です。 人の痛みがわかるあなただからこそ、メンバーは無理をせず、でもあなたの為ならと力を貸してくれます。それは、これからの時代に最も求められる、優しくも強いリーダーの姿です。


まとめ

HSEの攻略法:

  • 誰でも接続OKにせず、信頼できる人とだけ深く繋がる
  • 大人数の場(ノイズ)を避け、少人数の「深い対話」で充電する
  • 競争ではなく「協力」できる優しいコミュニティを見つける

「一人は寂しいけど、人は疲れる」という矛盾は、あなたが「人との深いつながりを何より大切にしている」という愛すべき証拠です。

心のWi-Fiにパスワードをしっかりかけて、大切な人たちとだけ、最高速度でつながってください。

次回は、HSP4タイプ解説の最終回。 「HSPなのに刺激を求め、さらに外向的」という、最もパワフルで、最も燃え尽きやすい 「④HSS型HSE(外向的 × 刺激を求める)」 について解説します。「パリピに見えるHSP」の正体とは?お楽しみに!


【HSP関連の記事を読む上での重要なお願い(免責事項)】

当ブログのHSP(Highly Sensitive Person)に関する記事は、提唱者であるエレイン・アーロン博士の概念、および筆者(Ambi)の実体験や学習した情報をもとに執筆しています。記事を読み進める前に、以下の点をご理解いただけますようお願いいたします。まず、HSPは心理学的な「気質(生まれ持った性質)」の概念であり、精神医学上の病名や障害名ではありません。したがって、当ブログで紹介するセルフチェックや特徴は、医学的な診断を行うものではありません。また、「生きづらさ」や「過敏さ」は、HSPだけでなく、うつ病、適応障害、不安障害、または発達障害(ADHD/ASD)などの特性によって引き起こされている場合もあります。日常生活に著しい支障がある場合や、精神的な不調が続く場合は、自己判断せず、必ず心療内科や精神科などの専門機関にご相談ください。なお、記事内で紹介している対策(ハック術)や考え方は、筆者の体験や一般的な傾向に基づくものですので、感じ方や効果には個人差があることをあらかじめご了承ください。

【情報源・参考文献】

本記事の執筆にあたり、以下の書籍・専門サイトを参考にしました。

書籍:

  • エレイン・N・アーロン (著), 冨田 香里 (訳)『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(講談社, 2000年)
  • ジャクリーヌ・ストリックランド (著)『HSPの教科書』(HSEの概念についての言及を参照)

Webサイト:

  • The Highly Sensitive Person (hsperson.com)
    • アーロン博士の公式サイト。「HSPの約30%は外向型である」という研究結果を参照。
  • Jacquelyn Strickland (jacquelynstrickland.com)
    • HSE(Highly Sensitive Extrovert)の特性と定義について参照。

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